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<むすび塾>被災現場で教訓学ぶ

津波被害の痕跡が残る気仙沼向洋高の旧校舎を視察する参加者=28日午前10時15分ごろ、気仙沼市波路上

 河北新報社は28日、通算63回目の防災・減災ワークショップ「むすび塾」を宮城県気仙沼市と同県南三陸町で開いた。「共催むすび塾@被災地」として、全国の地方紙・放送局と共催した8回のむすび塾開催地から、参加住民や記者らを東日本大震災の被災地に招き、震災の教訓や地震・津波対策、備えの課題などを被災現場で確かめ合った。
 北海道、兵庫県、高知県などから約30人が参加し、震災遺構として残る南三陸町の高野会館や気仙沼市の気仙沼向洋高の旧校舎などを視察し、語り合いに臨んだ。
 参加者からは「津波が建物4階の屋上まで押し寄せた現場に立ち、津波の威力を体感した」「最初の避難場所からさらに高台を目指す『二度逃げ』など、津波避難の教訓を学んだ」との声が出た。宮崎市の木花保育園の主任保育士児玉のぞみさん(44)は「南海トラフ巨大地震への備えに取り組んでいるが、これで大丈夫と安易に思わないようにしたい」と述べた。
 共催むすび塾は震災の教訓を全国の被災警戒地域と共有するために企画し、2014年6月に北海道新聞と釧路市で初めて開催した。その後は宮崎日日新聞、京都新聞、東京新聞、毎日放送(大阪市)、高知新聞、神戸新聞、中日新聞(名古屋市)の各拠点エリアで順次開いた。
 今回の企画は27日に始まり、初日は東松島市などを巡って被災の実情や復興の様子を視察し、被災者や語り部と交流した。最終日の29日は石巻市の大川小被災校舎、女川町を巡る。


2017年01月29日日曜日


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