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米ハワイに漂着、帰還の被災和船が野ざらし

風雨にさらされ、傷みが進んでいる第2勝丸

 東日本大震災で宮城県石巻市雄勝町から約8000キロ離れた米ハワイに漂着し、昨年3月11日に戻った和船「第2勝丸」(全長約6メートル)が、地元の波板海岸で野ざらし状態となっている。住民組織は保存施設の整備を計画したが、資金集めが難航している。

 勝丸は津波でオアフ島まで流され、ハワイ州政府が保管。波板地区の住民有志らでつくる「未来のキオク 第2勝丸保存会」などの働き掛けで帰還が決まり、宮城県の海洋実習船が持ち帰った。
 地区に寄贈された木造の船体は海岸に置かれたままで、風雨のため腐食が進み始めた。保存会は現地に屋根付きの保存施設と休憩所の整備を計画。近くに犠牲者の慰霊碑も建立する構想で、経費は1000万円程度と見込んでいる。
 資金は寄付を広く求めている。勝丸の軌跡を紹介する展示会も企画し、募金箱を置くなどしたが、今のところ目標額の1割にも達していない。
 当初予定していた今年3月11日までの施設完成は難しい状況。保存会の伊藤武一会長(69)は「勝丸は地域の宝。震災の教訓を伝える遺構として守っていきたい」と協力を呼び掛ける。
 寄付の郵便振替口座番号18120−38595271、名義「第二勝丸」保存会。他の金融機関からはゆうちょ銀行八一八店普通預金3859527。
 連絡先は伊藤さん090(7323)9681。


2017年01月29日日曜日


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