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<長井観光局>誘客へ独自ツアー次々企画

月替わりでさまざまなツアーを売り込む「おらん旅ながい」のパンフレット

 山形県長井市に昨年4月に設立された官民出資の「やまがた長井観光局」が、誘客に懸命だ。有名な観光地がない中、街歩きや農業体験、企業見学など地域の魅力を生かした独自の旅行商品を次々に企画。今春には、市街地にオープンする道の駅で観光案内所の業務も担う予定だ。

 やまがた長井観光局は、市や観光協会、商工会、農協、市民団体など約50団体で構成する。地域経済を活性化させる狙いで、長井を訪れた人々への情報発信と各種商品販売の窓口を一本化した組織だ。広域連携による滞在型観光を推進する一般社団法人「観光地域づくりプラットフォーム」(仮称)への移行を目指している。
 設立以来、月替わりで提供しているのが「おらん旅ながい」と銘打った旅行商品だ。最上川舟運文化の面影が残る街並み散策や、山形鉄道フラワー長井線を利用した南陽市の熊野神社参拝など、日帰りの小旅行がメイン。市民からのアイデアも採用し、これまで約40の商品を企画した。お寺に宿泊しながらボードゲームを楽しむツアーが人気という。
 とはいえ、昨年11月までの中間実績は誘客約2200人で売り上げ約550万円。冬場は雪深さなどから観光客の足が遠のき、初年度目標「誘客5000人、売り上げ1600万円」と開きが生じるとみられ、魅力ある商品開拓が課題だ。
 長井市には春の黒獅子まつりと夏のあやめまつり、水まつりの三大祭りがあるが、観光地としての知名度が低いため、年間の観光客数は約72万人にとどまる。
 このため長井観光局は、城下町の米沢市や温泉街がある南陽市など、置賜地域全体を視野に入れた観光ルートづくりに力を入れていく方針だ。
 2017年度には福島、米沢両市を結ぶ東北中央自動車道が開通し、米沢市に道の駅が整備される。
 同観光局の平正行観光交流推進部長は「米沢と長井の道の駅の連携が一つの起爆剤になる可能性がある。長井だけに人を呼び込むという狭い発想では限界があり、広域的な視点で観光振興を考えていきたい」と話す。


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2017年01月29日日曜日


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