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<わたしの道しるべ>「中量生産」文化大事に

◎会津木綿「IIE」社長 谷津拓郎さん=福島県会津坂下町

 福島県会津地方の伝統工芸品「会津木綿」を用いた商品の製造、加工、販売を行っています。東日本大震災や福島第1原発事故をきっかけに起業しました。
 「311」をひっくり返したのが社名の「IIE(イー)」。3.11の悲しみを乗り越え、震災で気付いた新たな価値観やライフスタイルを広めていきたいとの思いを込めました。
 400年余りの歴史を持つ会津木綿は豊富な色柄が特徴ですが、大量生産できない布です。自分たちが使う分だけ作る「中量生産」のような会津の文化は、震災後の価値観とつながるものではないでしょうか。
 目指すのは「次の世代につなぐものづくり」。会津木綿は丈夫で長持ちするので、孫子の代になっても使えます。伝統工芸品は保護するばかりでなく、暮らしの中で使われながら残っていくことが大事です。
 会津木綿で作ったストールなどを販売していますが、地域が育んだ素材を受け継ぎながら、現代の暮らしに合わせた新しい価値を提案していきたいです。
(日曜日掲載)


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2017年01月29日日曜日


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