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<福島第1>2号機 ロボット投入来月上旬

 東京電力は、福島第1原発2号機で溶け落ちた核燃料の調査に向け、2月上旬に遠隔操作のロボットを原子炉格納容器に投入する。1〜3号機が炉心溶融(メルトダウン)した第1原発で、溶融燃料(燃料デブリ)が初めて映像で捉えられる可能性がある。

 東電は昨年12月、ロボット投入口となる格納容器貫通部のふたの穴開け作業に着手。今月26日には先端にカメラが付いたパイプを貫通部に入れる事前調査をして、ロボットの進入経路に支障物がないことを確かめた。
 30日に再び格納容器にカメラを差し入れ、圧力容器下部への入り口付近を調べる。堆積物などが見つかった際は高圧で水を噴射する別のロボットで取り除く。
 内部調査用ロボットは全長60センチ、幅10センチの「サソリ型」。前後に照明付きカメラを備え、後方のカメラは持ち上げることができる。棒状になって貫通部を通過後、クローラ(無限軌道)で圧力容器直下の作業台「プラットホーム」を自走し、動画を撮影する。
 圧力容器に接続している「制御棒駆動装置」やプラットホーム上で溶融燃料を確認できる可能性がある。
 宇宙線を使って原子炉内を透視したこれまでの調査で、2号機は溶融燃料の大半が圧力容器内に残っている可能性が示されたが、実際の分布状況は今も明確になっていない。
 国や東電は2021年度にいずれかの号機で溶融燃料の取り出しを始める。今回の調査結果を、今年夏に決める号機ごとの燃料取り出し方法の検討に役立てたい考え。東電福島第1廃炉カンパニーの増田尚宏最高責任者は「圧力容器の下部に溶融燃料がどれだけ散らばっているかが分かれば参考になる」と期待する。
 ロボットによる格納容器内の調査は、燃料の大半が格納容器底部に溶け落ちたとみられる1号機でも今年春に予定されている。


2017年01月29日日曜日


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