広域のニュース

<箱根駅伝>幻の区間賞の照井 NDソフト入り

「我慢強さを発揮してさらに成長したい」と東京五輪でのマラソン出場を目指す照井=26日、埼玉県坂戸市の東京国際大坂戸キャンパス

 2、3日にあった東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)で、10区を区間最高タイムで走った東京国際大4年の照井明人(22)が今春、今年の全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)に初出場を果たしたエヌ・デーソフトウェア(山形県南陽市)に入る。岩手県北上市出身の照井は「生まれ育った東北で、さらに成長したい」とマラソンでの東京五輪出場を目指す。

 箱根駅伝は、参考記録扱いとなるオープン参加の関東学生連合の一員として走ったため、「幻の区間賞」に終わった。その分、注目を集め「世界が180度変わった」。友人らから親しみを込めて「幻」という愛称で呼ばれるようになり「周りの見る目が変わり、気持ちが高まった」と笑う。
 本格的に陸上に打ち込んだ岩手・専大北上高時代は全国的に無名。大学に入ってからはトラック種目で周囲の選手と接触して転倒するアクシデントにも見舞われた。記録が伸び悩む中、4年で主将を務めたのが飛躍のきっかけになった。
 「自分が遅れるとチームも遅れる。走れないと示しがつかない」と自らを追い込み、ペース走など練習では常に先頭を走った。「口で言うのが得意ではない分、背中で引っ張りたかった」。持ち前の我慢強さで、2011年創部の若いチームをリードした。
 駅伝部で指導した大志田秀次監督(盛岡市出身)は「入部当初からマラソンに挑戦したいという明確な目標が成長につながった。主将になって責任感が増し、好記録も出るようになった」と評価する。
 東京国際大は16年に箱根駅伝初出場を果たし、3年だった照井はチームと共に歴史をつくってきた。新天地のエヌ・デーソフトウェアも15年に陸上部ができたばかり。「自然豊かな東北で練習に励み、チームと一緒に未来を切り開いていきたい」と力強く宣言した。(剣持雄治)


2017年01月29日日曜日


先頭に戻る