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<藤沢周平>没後20年 魅力語り尽くせず

藤沢さんをしのぶ萬年さん=鶴岡市

 今月26日に没後20周年を迎えた山形県鶴岡市出身の作家藤沢周平(本名・小菅留治)さんをしのぶ「寒梅忌」が29日、同市中央公民館で開かれ、藤沢文学の愛読者ら約400人が改めて故人の魅力をかみしめた。
 鶴岡藤沢周平文学愛好会の主催で、今年で18回目。
 冒頭に黙とうをささげた後、藤沢さんが教師を務めた湯田川中(鶴岡市)の教え子で同愛好会代表の萬年(まんねん)慶一さん(79)が「先生の文学は死後20年を経ても読み継がれ、映像の世界でも今なお新しく表現されている」とあいさつした。
 文芸評論家の高橋敏夫早大大学院教授は記念講演で「戦争の体験から藤沢さんは権威や権力に嫌悪感を抱き、水平的で豊かな人と人のつながりを求めて小説を描き続けた」と指摘。「分断と排外と暴力が世界で顕著な今だからこそ、藤沢作品を読み返したい」と語った。
 藤沢作品の一部を抜粋し、庄内弁を用いた朗読劇もあった。
 藤沢さんは1927年、山形県黄金村(現鶴岡市)で生まれた。教師を経て東京の業界新聞社に勤める傍ら、小説を執筆。73年に「暗殺の年輪」で直木賞を受賞し、「蝉(せみ)しぐれ」など数々の名作を残した。
 鶴岡市藤沢周平記念館は11月28日まで藤沢さんの没後20年を記念した特別企画展を開いている。


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2017年01月30日月曜日


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