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コイに恋して!養殖日本一の郡山 新メニュー

鯉丼を試食する市職員ら=郡山市役所
コイの天ぷらが載った新メニュー「恋する鯉丼」

 養殖コイ生産量日本一の福島県郡山市が、地元での消費拡大に力を注いでいる。食生活の変化などで食卓に上る機会が減る中、市はメニュー開発などで生産者や料理人と連携し、おいしさをPR。担当者は「もう一度消費量を増やし、郷土料理として復活させたい」と意気込む。
 市園芸畜産振興課によると、同市の2015年度の生産量は570トン。10年度には740トンあったが、東京電力福島第1原発事故の風評被害などで減ったまま十分に回復していない。
 もともと米沢市や長野県佐久市など他県への出荷が多く、同課は「観光客にアピールする前に、まず地元での消費の定着が大切だ」と説明する。
 市は15年4月、園芸畜産振興課に「鯉(こい)係」を設置。商品開発や販路拡大を目指し、県南鯉養殖漁業協同組合と「鯉に恋する郡山プロジェクト」を始めた。
 具体的には甘露煮や洗いといった定番料理とは一味違う創作メニューを中心に研究。昨年2月には飲食店が参加し、コイの食習慣があるハンガリーの在日大使館のシェフから、フライ料理など若者に人気が出そうな洋風メニューの指導を受けた。
 販路拡大に向け、料理を提供する店を増やす取り組みにも力を入れる。骨の処理が難しいというイメージを払拭(ふっしょく)するため、地元料理人を対象に魚のさばき方講習会を開いてきた。
 郡山のコイは猪苗代湖から引いたミネラル豊富な清流で養殖され、臭みがなく栄養も豊富。ため池でストレスなく育てるため、味が良いと評判だ。
 鯉係の小松尊子主任は「食べればおいしいと分かってもらえる。火を通すと身はふわっとして独特の食感。淡泊だけれども、たれなどの味付けで料理の幅が広がる」と魅力を語る。
 広く味わってもらおうと、第1弾として2月3日まで、郡山市役所の食堂「花かつみ」で「恋する鯉丼」(620円)を限定販売中。地元産米「あさか舞」にコイの切り身の天ぷらが載った天丼で、肉厚で柔らかい食感が売りだ。
 小松さんは「身近に手軽に食べてほしいし、料理する側も気軽に食材として扱ってほしい。地元のみんなで活動を盛り上げたい」と力を込める。


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2017年01月30日月曜日


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