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<避難解除>説明会終了 帰還へ不安拭えず

解除案を説明する政府の担当者=29日、東京都墨田区

 東京電力福島第1原発事故に伴う福島県富岡町の避難指示を、帰還困難区域を除いて4月1日に解除する案などを巡る政府の住民説明会が29日、5回にわたる全日程を終えた。放射線量や廃炉作業中の第1原発への懸念、解除後の暮らしの先行きなど帰還に不安を抱く声が目立った。政府は2月中旬をめどに最終的な解除時期を判断する。
 説明会は21日のいわき市を皮切りに郡山市、東京都内の計3会場で5回開かれ、計627人が出席。政府の原子力災害現地対策本部が、最低限のインフラや生活関連サービスがおおむね整ったことなどを理由に4月1日の解除を提案した。
 29日に東京都墨田区であった説明会には88人が参加。第1原発の安全性などを巡り、町民の一人は「事故に準ずる天災が万が一あった場合、どう対応するのか。解除は約2カ月後なのに(国は)『やります、やります』と言って対策が出ない。解除は時期尚早だ」と批判した。
 別の男性は「完全に店も病院もできてからの帰還なら理解できる」と発言。このほか、解除要件の年間積算線量について「20ミリシーベルト以下に定めた理由をはっきりしてほしい」と政府の考えをただす意見も出た。
 終了後、現地対策本部の後藤収副本部長は「賛否両論さまざまな意見が出た。これから町や議会と相談させていただきながら国の考えを決めたい」と話した。


2017年01月30日月曜日


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