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<タリウム事件>同級生殺害念頭に仙台帰省

名古屋大の元女子学生の初公判で、傍聴券抽選のため名古屋地裁前に並ぶ人たち=16日午前

 名古屋市で知人の高齢女性を殺害し、仙台市で同級生2人に劇物の硫酸タリウムを飲ませたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた元名古屋大女子学生(21)=仙台市出身、事件当時未成年=の裁判員裁判の第5回公判が30日、名古屋地裁であった。女性を殺害した翌日に帰省した理由について、元名大生は「仙台でも人を殺したかった。高校の同級生を遊びに誘い、殺害しようと考えた」と供述した。
 元名大生は2014年12月7日、名古屋市の自宅アパートで女性を絞殺後、翌8日に仙台市の実家に戻った。逮捕後の調べに「(帰省は)仙台で豪遊するため」と、うその説明をしたことを明かした。
 起訴状によると、元名大生は14年12月13日未明、引火性が極めて高い液状の薬品「ジエチルエーテル」を使って仙台市青葉区の60代女性方の玄関付近に放火、住人3人の殺害を図ったとされる。同年8月30日未明にも同じ女性方の縁側に、灯油を入れたペットボトルで自作した火炎瓶を置き火を付けたとされる。
 高校2年の秋ごろ、法医学者の著書「毒殺」を読み焼死体に興味を持ち、空想を膨らませていたという。最初の放火は、その約2年後。「高校2年の時に空想した通りに実行した」と述べた。元名大生は著書を再読し「居ても立ってもいられなくなった」といい、犯行前日、実家で火炎瓶を自作したという。
 対象は「一戸建て」「土地勘」「知人」が条件だったが、「焼死体なら誰でもよく、当初は知人4人も候補だった」と供述。「葬儀に参列して焼死体が見られる」との理由で妹の同級生宅を選んだものの下見はせず、誤って別人宅に放火したという。
 14年12月13日未明の殺人未遂・放火未遂事件に関し、元名大生は前日夜にウイスキーを大量に飲んでおり、「覚えていない」と殺意の有無や動機について曖昧な供述を繰り返した。一方、「私が火を付ける目的は焼死体の観察しかない」と断定口調で語った。


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2017年01月31日火曜日


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