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スリッパ生産日本一の町 品質重視で攻勢

多種多様なスリッパをアピールする芦埜課長。デザイン性の高さや品質の良さが自慢だ

 スリッパ生産量日本一の山形県河北町が、2月8〜10日に東京で開かれる「東京インターナショナル・ギフト・ショー」に初出展する。デザイン性や品質をPRし、輸入品の攻勢で失われつつある活気を取り戻すのが狙い。本革などを素材に、見た目と履き心地を追求した逸品を売り込む。
 ギフトショーは東京ビッグサイトで開催。県スリッパ工業組合に加盟する同町の全5社と寒河江市の1社が参加し、工夫を凝らした商品約30点を展示する。米沢織をあしらった1足2万円の高級品もある。
 同町は明治時代、草履の産地として栄え、戦後は西洋文化の流入に伴ってスリッパ生産が主流となった。その後、安価な海外製品が輸入され、1973年に25社あった町内の同組合加盟社の倒産が相次いだ。
 近年は産地復活の兆しが見えるようになってきた。河北町商工会によると、5年ほど前から中国国内の人件費高騰などにより、中国産と国内産の価格差がほとんどなくなったためだ。
 現在国内で販売されているスリッパの約9割は輸入品。河北町は国産シェアの4割を占めている。
 最近はアパレル企業やホテルから直接注文が舞い込むようになった上、通販でデザイン性の高い部屋履きが売れ筋になるなど、需要は回復しつつある。
 本年度、同組合は東北経済産業局の「TOHOKU地域ブランド創成支援事業」に採択された。国の支援を機に、加盟各社はブランド力や販路拡大について5回に渡って協議した。
 技術の高い職人を認定するマイスター制度や履き心地の数値化など多様なアイデアが出ており、2月中旬に行う最終会合でブランド化へ向けたアクションプランを打ち出す予定だ。
 町商工会商工振興課の芦埜貴之課長は「組合が問屋や顧客に対し、積極的に新しい商品を提案していくことが重要だ。多様化するニーズに応えられる態勢を強化するため、連携していきたい」と意気込む。


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2017年01月31日火曜日


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