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<福島第1>溶けた核燃料か 堆積物撮影

福島第1原発2号機の原子炉真下で確認された核燃料とみられる堆積物。鉄製の作業用足場にこびりついている=30日(東京電力提供)
福島第1原発2号機=2016年11月

 東京電力は30日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器のカメラによる内部調査で、圧力容器の真下にある作業台に、溶融燃料(燃料デブリ)の可能性がある堆積物を確認したと発表した。東電はロボットを投入するなどして調査を続け、溶融燃料の位置や形状の把握を進める。
 1〜3号機が炉心溶融(メルトダウン)した福島第1原発で、溶融燃料の可能性がある物体を映像で確認したのは初めて。東電は「現時点で堆積物が何であるかを判断するのは難しい」と判断を保留した。
 公表した映像では、作業台の鉄製の網目が堆積物で詰まり、骨組みにも堆積物が数センチ積み重なっていた。網目がなくなっている場所もあり、事故時の高熱で溶け落ちた可能性があるとみられる。
 圧力容器底部に接続する制御棒駆動装置などの構造物やケーブルに大きな損傷は見られなかった。動画では圧力容器底部に開いた穴から冷却水が雨のように降り落ちている様子が撮影された。
 30日の調査は、先端にカメラが付いたパイプを、圧力容器を支える筒状の台座(ペデスタル)の入り口に差し入れた。今後は調査で得た情報を基に、当初2月中の投入を予定していたサソリ型ロボットの走行ルートなどを再検討し、改めて投入の可否を判断する。
 物質を透過する宇宙線を使った調査などでは、2号機は溶融燃料の大半が圧力容器内にとどまっている可能性が高いとみられている。

[原子炉内の核燃料]ウラン粉末を焼き固めた円柱形の「ペレット」(直径約1センチ、長さ約1センチ)を「燃料棒」(直径約1センチ、長さ約4メートル)に詰めて、ジルコニウム合金製の箱に入れて束ねたものを「燃料集合体」と呼ぶ。燃料は核分裂が止まっていても高温を出し続けるため、炉心の冷却機能が失われた場合、溶けて形状を維持できなくなり、原子炉下部に落ちる「メルトダウン」につながる。


2017年01月31日火曜日


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