広域のニュース

<朝日生命保険>独身者向けに新商品

佐藤美樹(さとう・よしき)慶大卒。1972年朝日生命保険入社。金融法人部長、営業企画部長、常務執行役員などを経て2008年から現職。67歳。東京都出身。

 朝日生命保険(東京)の佐藤美樹社長は仙台市内で河北新報社の取材に応じた。「新しい生き方に合った保険を提供したい」と述べ、ライフスタイルの変化を踏まえて独身者向けの新商品を検討していることを明らかにした。主力の介護保険連動型の商品に関しては「さらに力を入れ、業界のナンバーワンであり続けたい」と語った。(聞き手は報道部・田柳暁)

◎トップに聞く 佐藤美樹社長

 −求められる保険商品が変わってきている。
 「従来は死亡保障が中心だった。人口減少や高齢化でシニア層が増え、医療や介護保険関連のニーズが高まっている。『死後のため』ではなく『今を生きるため』の保険が必要だ」
 「最近は結婚せずに、自分の時間を大切にする若者が増えた。ただ病気になれば働けず収入がなくなる。春ごろまでに収入を保障する商品をつくりたい。若い世代は新しいマーケットになる」

 −介護保険商品で生保業界をリードしている。
 「公的な介護保険制度と連動し、要介護認定を受けると自動的に保険金が支払われる商品『あんしん介護』が好評だ。分かりやすく安心できるとして2013年、生保商品としては初めてグッドデザイン賞を受賞した」
 「私自身も介護経験があり、家族の身体的、精神的負担の大きさが分かる。例えば、保険金を施設の入所資金に充てることができれば家族の負担や介護離職リスクの軽減につながる」

 −今後の営業戦略は。
 「インターネットでの販売もあるが、足で稼ぐのを大事にしたい。保険金の受取時に顧客が認知症になっているかもしれない。営業職のフォローはより重要になる。東日本大震災の時は一人一人が出向いて顧客の99%以上の安否を確認した。東北は他地域よりも人口減少や高齢化が進む。丁寧なフォローが必要だ」

 −約束した運用利回りを実際の利回りが下回る逆ざやが生じている。
 「日銀のマイナス金利が響き、資産運用は厳しくなっている。為替の変動リスクを回避しつつ、利回りがいい外債に転換するなどして利益を確保したい」


関連ページ: 広域 経済

2017年01月31日火曜日


先頭に戻る