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<ほっとタイム>昔の仲間と青春再び

みそが並ぶとバザーの客が集まってきた

◎福島産みそ 古里女川で販売

 古里への思いを詰めた手作りのみそ15袋が1月中旬、宮城県女川町のバザーに並んだ。福島市の元福島県職員遠藤孝悦さん(61)が出品した。
 同町日蕨の出身。大学進学で古里を離れた。実家は東日本大震災の津波にのまれ、両親が犠牲になった。
 ラベルに「青春味噌(みそ)」と記した。「昔の仲間ともう一度、青春を共有したい」との願いを込めた。宅地の換地が完了次第、実家を再建し活動の場を移そうと動く。
 塩以外の材料は福島県産の米と大豆だけ。バザーを開いた同級生の遠藤優美子さん(61)は「出品を勧めたら『福島だけどいいか』と孝悦君が言う。何で? と思った」と話す。
 みそも、一緒に持ってきたリンゴも洋ナシもすぐ売れた。「これが答えだと思う。原発のある女川は福島を親身に感じている」と優美子さんは語る。
 「女川にみそを届けられて良かった」。古里が受け入れたみそに自分を重ねるように孝悦さんは喜ぶ。2月、昨年以上にみそを仕込む考えだ。(報道部・中島剛)


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2017年02月01日水曜日


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