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<高野病院>2〜3月常勤医着任 支える力に

遠藤町長(右)に着任のあいさつをする中山医師

 東京電力福島第1原発が立地する福島県双葉郡で唯一、入院医療を続け、院長の死亡で存続が危ぶまれている高野病院(広野町)に1日、常勤医を3月末までの2カ月間務める中山祐次郎医師(36)が着任した。1月31日には広野町役場を訪れ、遠藤智町長に「地域を支えたい」と決意を語った。
 中山氏は外科医で東京都立駒込病院に勤めていた。東北に縁はないが、4月に郡山市の病院に異動する予定があり、駒込病院の退職を繰り上げた。
 町長室を訪れて、「地域を支える病院の力になり、患者の命を守りたい」と強調。遠藤町長は感謝の意を伝え「被災地の医療を一緒に守りたい」と述べた。
 中山氏は3月末まで院長と病院管理者を務める。31日夜は当直勤務に当たった。高野病院は常勤医不在のため休止していた新患の受け入れを、週内にも再開する予定。
 会談後、中山氏は報道陣に「被災地に貢献したいとの気持ちが自分のどこかにあり、高野病院と広野町が危機に陥っていると聞いて瞬間的に手を挙げた。(昨年暮れに自宅の火災で)亡くなった院長が担っていた幅広い医療行為を引き継ぐ」と話した。
 高野病院は1月以降、非常勤とボランティアの医師、県などの派遣医師が診療に当たっている。4月以降の常勤医は確保のめどが立っていないという。


2017年02月01日水曜日


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