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<台風10号>災害時の医療 人材育成重要

災害医療への理解を深めたシンポジウム

 昨年8月の台風10号豪雨で被災者の治療に当たった医療関係者の経験を生かそうと、岩手医科大(盛岡市)は1日、被災地での活動を報告するシンポジウムを岩手県矢巾町の同大キャンパスで開催した。病院職員や消防隊員ら約220人が参加し、災害医療への理解を深めた。
 災害派遣医療チーム(DMAT)の一員として、被害が集中した岩泉町に入った同大の真瀬智彦教授(災害医学)が、避難所での診療の様子などを報告した。
 「人手が足らず、人材育成の必要性を感じた。孤立した住民の健康状態に関する情報が錯綜(さくそう)した。行政や消防との情報共有を見直す必要がある」と指摘した。
 災害医療に詳しい東京都立駒込病院減災対策室の中島康室長は「救助を担う消防と治療に当たるDMATの意思疎通が足りず、不要な時間が生まれることが多い。互いの能力を理解し合い、仲間意識を持つことが大切だ」と強調した。
 シンポジウムは同大が岩手県から委託を受け、災害医療の知識習得を目的とした研修会の一環。


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2017年02月02日木曜日


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