宮城のニュース

<震災孤児後見人横領>叔父に懲役6年判決

 仙台地裁は2日、東日本大震災で両親を亡くしたおい(15)の未成年後見人として財産を管理中、計約6810万円を着服したとして、業務上横領罪などに問われた叔父で飲食店経営島吉宏被告(41)=宮城県石巻市大橋1丁目=に懲役6年(求刑懲役10年)の判決を言い渡した。
 小池健治裁判長は「おいの両親の死亡共済金や震災義援金を、店の開業資金や高級車の購入に充てるなど悪質だ。将来の資金が失われ、人生に多大な悪影響を与える」と述べた。刑を減軽した理由については「未成年者が親族を失う機会は多数あり、震災を殊更重視できない」と判断した。
 仙台地検は「事実関係について検察官の主張が受け入れられており、判決へのコメントは特にない」との談話を出した。
 判決によると、2011年8月〜14年11月、おいの口座に振り込まれた震災義援金や両親の死亡共済金計約6690万円を横領した。11年4月には、おいの母親に当たる姉が震災で亡くなったのに「入院中」と銀行にうそをつき、現金計約120万円を引き出した。
 島被告は「自分のために使えると思った」と無罪を主張していた。既に未成年後見人を解任されている。
 公判中、おいは意見陳述書で「両親が命と引き換えに残してくれた大切なお金のほとんどを使ったと聞き、腹が立つ。大人として罪を償ってほしい」と訴えた。


2017年02月03日金曜日


先頭に戻る