秋田のニュース

<男鹿水族館>ゴマちゃん 繁殖願い引っ越し

男鹿水族館で飼育する6頭のアザラシ。ゴハン(左奥)、ここ(手前右)が他館へ移る

 秋田県男鹿市の男鹿水族館GAOで飼育する2015年と16年生まれのゴマフアザラシ2頭が4日、神奈川県内の2水族館に移される。若い個体を他館に融通することで繁殖につなげる狙いがある。
 男鹿水族館を離れるのはともに館内で15年4月に生まれた雌の「ここ」と、16年4月に生まれた雄の「ゴハン」。「ここ」は神奈川県藤沢市の新江ノ島水族館、「ゴハン」は同県三浦市の京急油壺(あぶらつぼ)マリンパークにそれぞれ移される。新江ノ島水族館には若い雄、マリンパークには若い雌がいて、将来的には繁殖につながる可能性がある。
 各地の水族館や動物園で飼育するゴマフアザラシは高齢も多く、繁殖可能な個体は限られるという。親子間などで繁殖を繰り返すと、突然死の危険性が高まったり、遺伝的な多様性が失われたりする懸念もある。
 新江ノ島水族館では、同館で生まれた個体が大半を占めた時期もあった。現在は1頭を除き、他館から受け入れた個体。男鹿水族館からは、同館が保護した雄の野生個体が13年に移されている。
 新江ノ島水族館の高井純一広報室長(55)は「1施設では種を維持できない。複数の水族館が情報を共有し、保護と繁殖に取り組みたい」と話す。
 男鹿水族館は「ここ」と「ゴハン」を含め、雄2頭、雌4頭を飼育している。「ここ」を除く雌3頭が妊娠中で、春には出産が相次ぐ予定だ。
 ゴマフアザラシの飼育を担当する木下まりんさん(24)は「2頭と離れるのは寂しいが、移った先でも愛される存在になり、命をつないでいってほしい」と話す。


関連ページ: 秋田 社会

2017年02月03日金曜日


先頭に戻る