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<黒川能>夜通し演じる幽玄世界

夜を徹して演じられた黒川能=2日午前0時すぎ

 山形県鶴岡市黒川地区の鎮守・春日神社の例祭「王祇祭」が1、2日、同地区であり、氏子が500年以上受け継いできた国の重要無形民俗文化財「黒川能」を夜通し演じた。
 240戸の氏子が上座と下座と呼ばれる二手に分かれ、1日夕からそれぞれの地区の公民館で能や狂言を奉納した。
 観光客や住民ら約200人が集まった上座では、地元の男児(4)による「大地踏」で幕を開け、「竹生島(ちくぶしま)」など能が6番、狂言が4番演じられた。
 来場者は酒を片手に演舞を鑑賞し、地謡やおはやしが響く幽玄の世界に浸った。2日は舞台を神社に移し、能や祭事が行われた。
 栃木県那須塩原市から来た木佐美元子さん(75)は「祈りのために伝統を継承してきた氏子の姿勢が素晴らしい。言葉に庄内なまりも入り、味わい深い」と話した。
 黒川能は室町後期には既に演じられていたとされる。猿楽能の流れをくみつつ独自の伝承を続け、演目数は能540番、狂言50番を数える。


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2017年02月03日金曜日


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