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<福島廃炉への道>格納容器内部に堆積物

1月1日〜31日

【1月】
9日  東京電力福島第1原発4号機タービン建屋の淡水化装置の弁から処理水6リットルが漏れた。
11日  既設多核種除去設備(ALPS)で吸着塔の弁から微少な水漏れが見つかった。
17日  3号機の使用済み燃料取り出しカバーの設置に向け、原子炉建屋に部材を取り付ける作業を始めた。
24日  ロボットによる2号機の溶融燃料(燃料デブリ)調査に向け、カメラ付きパイプを格納容器内に挿入する作業が中断。格納容器につながる配管のリング状ゴムが気温低下で硬くなり、摩擦抵抗が大きくなったのが原因。
26日  2号機の溶融燃料調査を再開。配管をヒーターで温め、パイプを格納容器の貫通部に挿入。ロボット投入口周辺に支障物がないことを確認した。
 2017年度中を予定していた3号機からの使用済み燃料取り出し開始を18年度半ばに延期することを東電が明らかにした。
27日  凍土遮水壁の運用を巡り、原子力規制委員会が、未凍結5区間のうち、1区間を除き凍らせることを容認した。
30日  2号機の溶融燃料調査で、圧力容器を支える筒状の台座(ペデスタル)入り口付近にカメラを投入。溶融燃料の可能性がある堆積物などを確認した。
 海側遮水壁に近い地盤から地下水をくみ上げる「地下水ドレン」の塩分濃度を下げる淡水化装置の運用を開始。汚染水増加の原因となるタービン建屋への移送を半分程度に減らす。

◎溶融燃料か 調査を続行

Q 東京電力福島第1原発2号機の格納容器の内部調査で、溶融燃料(燃料デブリ)の可能性がある堆積物が見つかった。
A 圧力容器を支える筒状の台座(ペデスタル)の開口部に、伸び縮みするカメラ付きパイプを差し入れ、圧力容器の真下にある作業台などを調べた。鉄製の網目が堆積物で詰まっていたり、骨組みに数センチの高さで堆積物が積み重なっているのが見えた。
Q 炉心溶融(メルトダウン)した1〜3号機で、溶融燃料の可能性がある物体を映像で確認するのは初めてだ。
A 得られた情報は、燃料の分布や原子炉の損傷状況を把握する大きな手掛かりとなる。2月中に遠隔操作のロボットを投入して調査を続ける。温度や放射線量が判明すれば、溶融燃料かどうか判断できる可能性もある。
Q カメラが捉えた映像では、ロボットが走行する予定だった作業台の一部がなくなっていた。ロボットは投入できるのか。
A 高熱を発する溶融燃料が溶かした可能性がある。東電は走行経路などを再検討している。
Q 他の号機の内部調査の予定は。
A 1号機で今年春にロボットによる調査を行う。溶融燃料が圧力容器にとどまっている割合が高い2号機と違い、1、3号機は大部分が格納容器の底にたまっているとみられる。格納容器底部にたまった水の中をロボットで調べる。
Q ロボット調査で廃炉は進展するか。
A 国や東電は今年夏ごろに溶融燃料の取り出し方針を決める予定で、その検討材料となる。炉心溶融が起きた米スリーマイル原発事故(1979年)でも溶融燃料を取り出しているが、溶けた燃料は全体の4割で、全て圧力容器にとどまった。今回のように広範囲に溶け落ちた燃料を取り出すのは前例がなく、極めて困難な作業であることに変わりはない。


関連ページ: 福島 社会

2017年02月03日金曜日


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