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<タリウム事件>主治医「生命に危険あった」

 名古屋市で知人の高齢女性を殺害し、仙台市で同級生2人に劇物の硫酸タリウムを飲ませたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた元名古屋大女子学生(21)=仙台市出身、事件当時未成年=の裁判員裁判の第7回公判が3日、名古屋地裁で開かれた。劇物混入事件の被害者を診察した東北大病院の男性医師が出廷し、「2人とも生命に関わる危険性があった」と証言した。

 医師は被害男性(20)の主治医で、被害女性(21)の症状判断にも関わった。体重50キロの人が0.15グラムのタリウムを飲んだ場合でも死亡例があると紹介。0.8グラム以上の硫酸タリウムを盛られた2人について「命への危険は当然あった」と述べた。
 医師は2012年12月に男性をタリウム中毒と診断。「日常生活でタリウムを摂取することはあり得ない」として、男性と元名大生が通っていた仙台市の私立高などに調査を依頼した。翌13年1月に退院する際、学校や警察、保健所と連携して対応に当たることを決めたという。
 男性は事件後、著しく視力が低下し、視神経の萎縮が見られた。回復は困難な状況にあるという。
 2人は事件から約3年後の15年4〜5月の検査で、脚に神経障害が確認され、経過観察が必要な状態だったという。一方、弁護側は自覚症状が消えたなどとして「神経障害があったのは13年3〜4月までだ」と主張している。
 起訴状などによると、元名大生は12年5月27日、仙台市内のカラオケ店で女性に硫酸タリウムを飲ませ、翌28日と同年7月19日、教室などで男性にも飲ませ、2人を殺害しようとしたとされる。


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2017年02月04日土曜日


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