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<サッポロビール>家庭向け販売に注力

◎トップに聞く 高島英也社長


 1月に就任したサッポロビール(東京)の高島英也社長は、仙台市内で河北新報社の取材に応じた。「顧客に一番近いビールを目指す」と述べ、家庭用ビールの販売に力を入れる考えを強調。東北では飲食業の起業支援など「将来の成長を見据えた事業展開をしていきたい」と語った。(聞き手は報道部・江川史織)

 −ビール業界の出荷量は減少傾向にある。
 「酒に対する人々の向き合い方が変化している。缶酎ハイやカクテルなど、栓を開けてすぐ飲める『レディ・トゥ・ドリンク』が人気で、手軽に飲みたい人が増えているようだ。ビール市場の縮小傾向には危機感を持っている」
 −売り上げへの影響は。
 「当社のビール類の売上数量は2016年、前年並みを維持した。若者のビール離れが話題になるが、そうは思わない。主力商品『サッポロ 生ビール黒ラベル』は、パッケージの格好良さや宣伝効果で若者の支持を集めている」
 −売り上げを伸ばすための策は。
 「ビール類の販売数量に占める割合は飲食店などの業務用が3割、残り7割が家庭用だ。市場の大きい家庭用で売り上げを増やしたい。商品の認知度を高めることが大切だ」
 「飲食店で生ビールを出す際のジョッキに14年から黒ラベル専用ジョッキを導入した。黒ラベルのロゴを入れ、缶ビールのパッケージを想起させるのが狙いだ。店の看板やメニューの表記も『サッポロ 生ビール』だけでなく『黒ラベル』と商品名を入れるようにした。16年は黒ラベルの缶の売上数量が前年比117%になった」
 −東北での戦略は。
 「将来の地域の姿を見通した取り組みをしたい。飲食店の開業を支援するフードビジネスサポート事業を展開しており、食材調達や資金計画、社員教育のノウハウを東北でも生かす」
 「地元食材の魅力を引き出し、東北に人が集まるようにしたい。東日本大震災からの復興支援という一方的なものではなく、地域と会社がともに成長していける関係を築きたい」


 [たかしま・ひでや] 東北大卒。1982年サッポロビール入社。仙台工場長、常務執行役員北海道本部長などを経て2017年1月から現職。57歳。伊達市出身。


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2017年02月04日土曜日


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