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<東北電>再稼動延期 原発停止7年以上に

女川原子力発電所=宮城県女川町

 東北電力は、2017年4月以降としてきた女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)と東通原発(青森県東通村)の再稼働目標について、女川を「18年度後半以降」、東通を「19年度以降」に延期する方針を固めた。17年4月に予定した安全対策工事の完了時期が、それぞれ18年度後半、19年度となるため。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故に伴う東北電の「原発ゼロ」は7年以上に及ぶことになる。
 7日にも関係自治体に報告する。東北電は昨年9月、再稼働の前提となる国の審査の長期化を踏まえ「17年4月の工事完了は難しい」(原田宏哉社長)と工程見直しを表明。新たなスケジュールを検討してきた。
 再稼働目標の変更は、当初「16年4月以降」だった女川2号機が2回目、同じく「15年7月」だった東通原発が3回目となる。
 東北電は女川2号機について13年12月、新規制基準適合性審査を原子力規制委員会に申請。これまで88回の会合を開き、基準地震動(最大加速度1000ガル)や基準津波(高さ23.1メートル)は主な議論を終えたが、原子炉建屋の耐震設計を巡り多数のひび割れによる剛性(変形しにくさ)低下が報告されるなど、大詰めの審議が残る。
 東通原発は14年6月に申請した。規制委の有識者調査団が敷地内に活断層の存在を指摘。会合は8回にとどまる。今後は東北電が活動性を否定するデータを拡充する方針で、終了の見通しは立っていない。
 両原発では防潮堤かさ上げなどの既定工事に、他社原発の審査を踏まえた非常用発電機の軽油タンク地下化などの追加対策が加わり、工事量が増えている。


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2017年02月04日土曜日


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