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元東北楽天の長谷部さん 営業に全力投球

営業マンとして名刺を出してあいさつする長谷部さん=仙台市内

 プロ野球、東北楽天の選手を昨季限りで引退した長谷部康平さん(31)が1月から球団の営業職員として第二の人生を歩み始めた。選手の営業職転身は球団史上初めて。2007年大学・社会人ドラフトでは、1位指名で5球団競合の末に入団。13年の球団初の日本一に貢献した元投手という知名度を武器に、チケット販売に奔走している。

 4月4日にあるKoboパーク宮城(仙台市)での本拠地開幕戦を控え、年間シート販売を担当する。
 「引退は早かったんじゃないの。まだ若いよね」
 打者を切って取ってきた長谷部が訪問先で名刺を出すと大概不思議がられる。
 「体が限界だったので引退しました。営業では社会人の基本を学ばせていただきたいと思っております」
 元選手の雰囲気はなく、新入社員のように明朗。自分で撮った座席の画像を見せ、観戦のポイントを盛り込んだ丁寧な説明を心掛ける。
 先輩に頼らず、着任2日目から一人で営業に出る。選手時代、世話になった人たちへのあいさつ回りから始めた。その紹介で新年会などに参加して顔を売り、顧客を開拓してきた。前日の販売実績が報告される朝礼で「長谷部」と名前が挙がるようにもなった。
 半面、デスクワークでは苦戦の連続。「まだ社会人の基礎知識が足りない」
 同僚とパソコンで事務作業中に指示された。
 「このファイルをコピーして。そっちに添付して」
 「どうやるんですか?」
 聞き返すと驚かれた。
 「日々勉強」だが、「マウンドでKOされ、ベンチに帰る恥ずかしさに比べたら何とも思わない」と前向きだ。
 キャンプインした2月は営業も繁忙期。「球団職員の支えがあってプレーさせてもらってきた。今度は自分が支える番」。球場に足を運ぶファンを増やし、4季ぶりの王座奪回を目指すチームを後押しする。


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2017年02月05日日曜日


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