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<汚染廃棄物>焼却慎重対応を 医師が提言

 東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質で汚染された国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)以下の廃棄物を巡り、県議会は5日、環境生活農林水産常任委員会を開き、焼却処理による放射性セシウムの除去率を研究する宮古市の医師岩見億丈氏から意見を聞いた。
 岩見氏は、既に汚染廃棄物を焼却処理した同市で焼却炉周辺の空間線量や土壌中の放射能濃度などを測定。「セシウムが3割前後漏れ出て環境汚染が生じている」と指摘し、「バグフィルターで99.9%除去できる」とする環境省の主張を疑問視した。
 汚染廃棄物を自治体の焼却炉で処理する県の方針に対し、岩見氏は「まず汚染廃棄物だけ燃やし、灰にどれだけセシウムが残るか調べるべきだ」と提言。試験焼却についても「セシウムの測定頻度を大幅に増やす必要がある」と慎重な対応を求めた。
 委員からは「焼却処理の安全性に関する見解やデータが研究者によって大きく異なる。そうした中で国や県が焼却を進めようとすると混乱を招く」などの声が上がった。県環境生活部の佐野好昭部長は「環境省の見解を聞き、情報収集したい」と述べるにとどめた。


2017年02月06日月曜日


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