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<大川小遺族>海辺の位2地区案内 愛郷心語る

長面地区の被災状況などを伝える三條さん(右端)

 東日本大震災の津波で児童と教職員計84人が犠牲となった宮城県石巻市大川小の遺族らでつくる「大川伝承の会」は5日、校舎外の活動として初めて、海に近い長面、尾崎両地区に来訪者約30人を案内した。
 一人でも多くの人に震災の記憶や地域の姿を伝えようと、昨年12月に始めた定時案内の一環。震災当時の生活拠点が長面地区だった三條すみゑさん(58)、尾崎地区の浜畑幹夫さん(58)が語り部を務めた。
 三條さんは津波で自宅が流され、大川小卒業生の三男泰寛さん=当時(17)=を失った。2011年夏に地元であった祭りで住民らが泣きながら太鼓をたたいたり、赤飯を食べて喜んだりした様子を紹介。「一生、長面で過ごしたいと思っていた」と愛郷心を語った。
 長面、尾崎両地区には約700人が暮らしていたが、震災で災害危険区域となった。住民団体の大川地区復興協議会のメンバーでもある浜畑さんは「行政が50年後、100年後を見据えて地域の人々に話を聞き、復興政策に反映する仕組みを作るべきだ」と訴えた。
 宮城県南三陸町の建設コンサルタント会社社員北村修一さん(31)は「長面や尾崎の方々は古里を離れ、長い時間をかけて生活を再建しなければいけない。貴重な話を聞き重みを感じた」と受け止めた。


2017年02月06日月曜日


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