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育児と被災地相互支援 親子サロン内閣府表彰

タオルエプロンを手に今後の活動について語る大坂さん

 仙台市青葉区のフリーアナウンサー大坂裕子さん(44)が、育児を通して東日本大震災の復興支援を続けている。震災直後、親子で集えるサロンを市内に開設し、乳幼児用品作りで被災者を支える。一連の社会貢献活動が認められ、このほど内閣府の表彰を受けた。「息長く活動したい」と気持ちを新たにする。
 大坂さんは2011年3月の震災発生時、生後5カ月の長女がいた。公共施設の多くが避難所になり、赤ちゃん連れで出掛けられる場所がなく苦労した経験を踏まえ同年6月、青葉区春日町のマンションの一室にサロン「TRICK AND TREAT」を自ら開設した。
 講座や催しも企画し、5年間で延べ2万9000組の親子が利用した。12年には保育園で園児が使うタオルエプロンを、被災地の女性らが縫うプロジェクトを始めた。
 タオルなどの材料は企業の協力やサロンでのバザーの収益金で確保。製品を保護者に販売することで縫い手の収入につなげ、保護者は作る手間を省ける相互支援の仕組みを構築した。支援団体などを通じて南三陸町や気仙沼市の女性らに製作を依頼し、これまで2000枚以上売れた。
 石巻市出身の大坂さんは震災で親族が被災した。「子どもが小さく、何もできない自分にジレンマを感じたことが原点。育児中でもできる支援の形を考え続けてきた」と振り返る。
 活動は昨年12月、子育て支援などに貢献した個人や団体を顕彰する「子供と家族・若者応援団表彰」の特命担当大臣表彰を受けた。都道府県などから推薦された112件から36件が選ばれ、県内では唯一の受賞。大勢の母親らを支えた点などが評価された。
 今後は休日学童保育の事業なども予定する。大坂さんは「経験をヒントに、支援やつながりの輪を広げたい」と話している。


2017年02月06日月曜日


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