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被災地かあちゃん食堂 復興の源に

素朴なおかずが並ぶ「浜のかあちゃん食堂」

 東日本大震災で被災した宮城県女川町で、水産加工団地の一角に週2回だけ開店する「浜のかあちゃん食堂」が人気を集めている。ウェブマガジンの発行などを手掛ける合同会社「モノコトビト」が昨年11月に始めた。町内在住の女性2人の温かな手料理が、復興事業やボランティアなどに関わる単身赴任者らの食を支える。
 食堂が開くのは「女川食品加工」の社員食堂。昼は従業員らのために腕を振るう金山末子さん(72)ら2人の「かあちゃん」が月・水曜日限定で夜も調理場に立ち、バイキング形式で料理を提供する。
 1月中旬の今年最初の営業日には会社員ら14人が来店。メヒカリの唐揚げやハムカツ、ワカメご飯などおふくろの味を堪能した。
 町内企業に勤め、単身生活の下田謙二さん(46)=石巻市=は「利用は5回目。自炊をしても品数が少なく、味も自信がないので食堂はありがたい」と喜ぶ。
 モノコトビトの伊藤俊さん(48)によると、震災後に復興事業やインターンシップなどで長期間、町を拠点に活動する単身赴任者や若者などが増加。「夕食はコンビニの弁当ばかり」などと食生活を嘆く声が寄せられていたという。
 「地元の人たちが日常的に食べているごちそうを町外から来た人たちにも食べてもらおう」。伊藤さんらは女川食品加工と連携し、食堂を企画した。口コミなどで評判が広がり、家族連れなどの利用も多いという。
 伊藤さんは「将来的には女川の家庭の味を若いお母さんたちに伝える役割も担いたい」と意気込む。
 食堂の営業時間は午後6〜9時(ラストオーダー8時)。料金は1人1000円。事前予約制で、専用のウェブサイトか電話で申し込む。予約がない日と祝日は休業。連絡先は伊藤さん090(8781)5553。


2017年02月06日月曜日


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