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<みやぎサーモン>ブランド力向上へ地域一丸

養殖いけすから水揚げされるギンザケ=昨年4月、南三陸町
ギンザケ養殖の振興策を学んだ勉強会=石巻市の県漁協

 宮城県産養殖ギンザケのブランド力向上を図る取り組みが本格化している。生産者らでつくる「みやぎ銀ざけ振興協議会」(石巻市)は農林水産省の地理的表示保護制度(GI)に、統一ブランド「みやぎサーモン」の登録を目指す。東北大などは配合飼料の一部にコメを活用する研究を進め、東日本大震災で被害を受けた養殖ギンザケの復活をアピールする。

 みやぎサーモンは、県内で養殖されたギンザケのうち品質基準を満たした生食用の高鮮度品を統一ブランドで売り出し、他の産地との差別化を図る。協議会が昨年3月にGI登録を申請した。
 GIは、品質や評価が産地と結び付く産品を知的財産として守る制度。農水省は今年1月下旬にみやぎサーモンの申請内容を公示しており、審査を経て5月にも登録される見通しだという。県内のGI登録は初。
 飼料の原料にコメを用いる研究は、東北大大学院農学研究科などでつくるコンソーシアムが展開する。4月に実証実験を始め、南三陸、女川両町の3養殖家が協力する。
 国内の魚類養殖で使う配合飼料の原料の約8割は輸入に依存している。特にギンザケは飼料代が生産コストの約6割を占め、為替相場の変動などの影響を受けやすい。国産原料の割合を高め安定的に調達するとともに、県産ギンザケのブランド力向上につなげる。
 ギンザケと米を使った押しずしなどを開発し、特殊な解凍技術を活用して流通させる研究も実施。コンビニなどに販路を広げ、将来的にはサーモン消費が多い東南アジアへの輸出に結び付ける計画だ。
 協議会は1月、みやぎサーモンの品質向上に向けた勉強会を石巻市内で開催。関係者らが研究成果などを発表し、理解を深めた。小野秀悦会長は「宮城のギンザケの魅力を発信していく」と意気込む。


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2017年02月08日水曜日


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