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「ぶらり避難場所」ルポ風ユニーク記事好評

「ぶらり避難場所」を連載する「ゆくゆく輪」
津波避難ビルの災害公営住宅屋上で「ぶらり避難場所」の取材をする天野さん(中央)ら=1月末、石巻市三ツ股

 津波避難ビルなど一時避難場所を周知しようと、宮城県石巻市釜・大街道地区の地域情報紙「ゆくゆく輪」がユニークな記事を連載している。タイトルは「ぶらり避難場所」。散策気分で訪れるルポ風のタッチが「読みやすく分かりやすい」と読者に好評で、編集部は「肩肘張らずに防災への関心を高めよう」と呼び掛ける。
 「ゆくゆく輪」は2014年9月、同地区で在宅被災者らを支援する団体が創刊。A4判、4ページで、約6500戸に全戸配布している。毎月1回発行し、今年1月で第29号になった。
 目玉記事の「ぶらり避難場所」はテレビの旅番組のような雰囲気で、地区にある全14カ所の避難場所の紹介を目指し、15年4月に不定期で連載開始した。これまでに国の合同庁舎や民間工場など津波避難ビル4カ所を取り上げた。
 編集部員が実際に一時避難場所へ足を運び、設備や収容人数、物資の備蓄状況などを取材した上で本人の感想を交えて伝える。写真にも「ここが避難スペース入り口」「震度6以上の揺れで自動的に解錠されるシステムを完備!」などコメントを添える。
 気軽に読めるよう配慮する一方、「避難場所は医薬品を常備できないため、持病薬は各自で準備する必要がありますね」など避難の際の要点も書き込む。
 編集部員6人の一人、原田豊さん(37)は「いざという時に、安心できる場所かどうかを意識して取材する」と説明。避難者の目線を大切にする。
 1月末には津波避難ビルとなっている4階建ての災害公営住宅を地元町内会の役員らと共に訪れ、屋上への経路などを確認した。記事は3月下旬発行の第31号に掲載予定。編集部代表の天野秀栄さん(36)は「住民の防災意識を底上げしたい」と話す。


2017年02月08日水曜日


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