宮城のニュース

<雄勝石>思い出刻んで卒業証書ホルダーに 

雄勝石を使って卒業証書のホルダーを作る生徒たち=6日

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市雄勝中(生徒21人)の3年生8人が6、7の両日、地元特産の「雄勝石」を使って卒業証書を収めるホルダーの制作に取り組んだ。小さく四角に加工された雄勝石を丁寧に貼り付け、思い出を胸に刻んだ。
 ホルダーは縦約30センチ、横約40センチで、折り畳んで内側に卒業証書を保管できる。生徒たちはホルダーの表面に、約120枚の雄勝石を接着剤で貼った。
 ホルダーにあしらった雄勝石には、文字や生徒らの集合写真の画像などがレーザーで刻まれ、卒業式の3月10日に完成品が一人一人に渡される。
 雄勝硯(すずり)生産販売協同組合の職人高橋頼雄さん(49)が雄勝石を用意し、制作を指導した。使用した雄勝石は同市雄勝町のスレート工場で津波被害を受け、ボランティアらが回収し保管していた。
 森山凌(りょう)さん(15)は「雄勝石は一枚一枚の厚さが違い、貼る時に厚さをそろえるのが難しかった。硯やスレートにも使われる雄勝の特産物で、世の中に一つしかないものができる。大切にしたい」と話す。
 雄勝町にあった雄勝中の校舎は津波で全壊し、生徒は仮設住宅などから同市相野谷の石巻北高飯野川校の校舎へ通う。同中OBでもある高橋さんは「古里を離れて生活する子どもたちにも雄勝石に触れてもらえて良かった」と語る。
 少子化や震災の影響などで雄勝中は本年度限りで閉校し、大須中と統合される。3月18日には閉校式が行われる。佐野内朝陽(さのうちあさひ)さん(15)は「みんなで良い思い出をつくれるよう一日一日を大切にしたい」と誓う。


関連ページ: 宮城 社会

2017年02月08日水曜日


先頭に戻る