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中学生いる貧困世帯「生活苦」秋田94%

 秋田市内で国の貧困線未満の所得で生活する世帯の保護者のうち、中学生の子どもがいる約94%が生活苦を感じていることが、市の調査で分かった。市は高校進学のために学習塾などに通ったり、部活動やスポーツ少年団への参加で出費がかさんだりすることも一因とみている。
 貧困線未満の所得で暮らす18歳以下の子どもは、年収を回答した1558世帯中100世帯に158人いた。生活状況を尋ねた項目への回答はグラフの通り。中学生がいる世帯は62.5%が「苦しい」と回答。「やや苦しい」の31.3%と合わせ93.8%に上った。
 中学生以外の子どもがいる貧困線未満の世帯では「苦しい」(32.9%)「やや苦しい」(37.8%)の計70.7%で、中学生のいる世帯が突出していた。
 市子ども総務課は、教員や貧困家庭の支援団体に聞き取るなどして調査内容の分析を進めている。結果は2017〜21年度に実施する「市子どもの未来応援計画(仮称)」に盛り込む。
 同課の嶋久美子課長は「貧困と聞いて当事者が卑屈さ、周囲が差別意識を持つことのないよう、助け合える社会づくりにつなげたい」と話す。
 調査は昨年9月、18歳以下の子どもを育てる保護者3000人を対象に郵送で実施。63.6%の1909人から回答があった。

[貧困線]国が国民生活基礎調査を基に貧困状態を表す指標として定めた。世帯の「手取り年収」を基に世帯人数などを加味して算定する。基準は1人世帯122万円。4人家族の場合、手取り244万円以下でこの水準を下回る。


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2017年02月08日水曜日


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