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<栗駒山>降灰被害想定 ハザードマップ作製

 岩手、宮城、秋田各県にまたがる栗駒山(1626メートル)の火山対策で、有識者らでつくる栗駒山火山防災協議会は8日、水蒸気噴火の発生を想定したハザードマップを示した。民家が被害に遭う恐れは低いが、広範囲で降灰被害が出ると予測した。本年度中に被害範囲の自治体に配布する。

 火口地点は1944年の噴火でできた昭和湖(一関市厳美町)周辺に設定。噴石は直径60センチの岩石が火口から800メートル内で飛散し、主に岩手県側の登山道が被害範囲となる。石や灰の噴出量は、東京ドーム約1.8杯分に当たる230万立方メートルと見積もった。

 推計降灰量は火口から2キロ圏で50センチ、5キロ圏で10センチ、8キロ圏で1センチ。岩手県では奥州市と一関市、宮城県は栗原市と大崎市、秋田県は湯沢市と東成瀬村の一部が被害範囲となる。
 2キロ圏には栗駒山荘(東成瀬村)と須川温泉(一関市)が含まれる。5キロ圏はくりこま高原温泉郷(栗原市)、8キロ圏は大湯温泉(湯沢市)真湯温泉(一関市)湯浜温泉(栗原市)など。
 防災協は過去1万年の栗駒山の水蒸気噴火は12回あったと推定。噴火規模は約4000年前に発生した過去最大ケースを想定した。
 マグマ噴火のマップは2017年度中に作成し、水蒸気噴火のマップとの統合版も作る予定。岩手県総合防災室の石川義晃室長は「水蒸気噴火は噴火兆候の予測が難しい。登山客や周辺の温泉宿を訪れる観光客への注意喚起に活用する」と話した。


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2017年02月09日木曜日


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