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ICタグで災害時安否確認 支援システム開発

読み取り機(右)とICタグを貼った社員証

 システム開発の東北システムズ・サポート(仙台市)が、集積回路(IC)タグの情報を電波で読み取る技術を活用し、災害時の安否確認や業務の早期復旧を支援するシステムを開発した。社員証や重要書類に付けたICタグを専用機器で読み取り、人と物の所在を素早く確認できる。企業や工場、学校などの利用を想定し、20日に発売する。
 新システムはICタグと開発した専用ソフト、離れた場所からでもICタグを識別できる読み取り機の三つで構成する。企業が安否確認で使う場合、事前に専用ソフトを組み込んだ読み取り機に従業員の情報を登録。災害時、駐車場などに避難した従業員に読み取り機をかざすと、タグから読み取った従業員の名前が読み取り機の画面一覧から消え、避難していない従業員の名前だけが残る仕組みだ。
 読み取りできる範囲は5〜6メートル。整列や点呼が不要で安否確認の時間を短縮できる。操作は簡単で、安否確認の担当者が不在でも別の従業員が代わりを務めることが可能。同社は「従業員数が多く、パートや派遣社員などの入れ替わりが頻繁な現場では特に有効だ」と強調する。
 必要な物を探索する際にも効果を発揮。重要書類にタグを付けておけば、地震で転倒した書架や散乱した書類の中から、方向と距離を絞り込みながら探せる。建物や土砂の下敷きになった行方不明者の捜索にも活用できる可能性がある。
 同社は東日本大震災時、約120人の社員が社屋の外に避難したが、避難担当者がいなかったため混乱した。重要書類の所在確認にも手間取り、11日間の営業停止を余儀なくされた。担当者は「被災地の企業として当時の体験を語りながら企業や団体に導入を呼び掛けたい」と話す。
 読み取り機と専用ソフト、タグ1000枚などのセットで約50万円。連絡先は同社022(712)0288。


2017年02月09日木曜日


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