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<タリウム事件>別の同級生にも混入

 名古屋市で知人の高齢女性を殺害し、仙台市で同級生2人に劇物の硫酸タリウムを飲ませたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた元名古屋大女子学生(21)=仙台市出身、事件当時未成年=の裁判員裁判第10回公判が9日、名古屋地裁で開かれた。劇物混入事件について、元名大生は高校の元同級生の女性にも硫酸タリウムを飲ませようとした事実を明らかにした。
 起訴状によると、元名大生は2012年5月27日、仙台市内のカラオケ店で小中学校の元同級生の女性(21)に硫酸タリウムを飲ませ、翌28日と同年7月19日、教室などで仙台市の私立高の元同級生の男性(20)にも飲ませ、2人を殺害しようとしたとされる。
 元名大生によると、3人目のターゲットは高校の元同級生の女性。同年5月30日、女性の水筒に硫酸タリウム0.8グラムを混入したが、溶け切らなかったため、その場で全て捨てたという。
 タリウムを飲ませた2人について「実験ノート」を作成し、メールや会員制交流サイトを通じて知った症状を記録。友人にノートを見つかりそうになり、廃棄したという。
 高校で化学が得意科目になり、薬品に興味を抱いた。7種類の薬品を購入し、劇物の硫酸銅や酢酸鉛を同級生数人や妹になめさせていた。硫酸タリウムは同年5月21日以降、常に持ち歩き、「同級生も知っていた」との認識を示した。
 薬品収集は「コレクション感覚とヒトに投与したい気持ちが半々」と説明。硫酸タリウム入手時は「とても感動し、テンションが上がった」と供述した。
 被害者を選んだ理由は「女性は自然に(遊びに)呼び出せ、男性は席が隣で観察しやすそうだった。恨みはなく、殺すつもりはなかった」と殺意を重ねて否定。犯罪と実感したのは翌6月という。
 タリウム0.2グラムの投与で成人が死亡した例を知っていたが、2回計1.2グラムを盛った男性について「死ぬ可能性はゼロではないが、たぶん大丈夫だろうと思っていた」と語った。


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2017年02月10日金曜日


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