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<B1仙台>観客目線が必要

仙台のメインホーム会場、カメイアリーナ仙台。多くのブースターを引き付けるだけの魅力が求められている=1月28日の京都戦

 B1仙台のホーム戦入場者数は10日現在、リーグ10位の1試合平均2556人で目標の3300人に達していない。戦績の低迷が大きな要因ではあるが、メイン会場のカメイアリーナ仙台(仙台市)自体の魅力も物足りない。B1の他会場と比べ、集客増のヒントを探った。
 4日、愛知県豊橋市総合体育館であった三遠戦。コート中央の天井からつり下げられた4面の立体ビジョンが試合を華やかに彩る。スコアなども表示され、全ての観客の視線がコートを向き、会場に一体感が生まれていた。
 栃木の本拠地のブレックスアリーナ宇都宮(宇都宮市)も4面立体ビジョンを設置。本場のNBAのような雰囲気をつくっていた。カメイアリーナ仙台のようにコート後方にあるスクリーンは見づらいし、観客の顔がコートの外を向くのは違和感がある。
 秋田は今季からCNAアリーナ★あきた(秋田市)の座席を新調。昨季までパイプ椅子の席だった1階に、カップホルダーと肘掛けが付いた移動式の席と、重厚感のある金属製の椅子を置いた。昨年11月26日、秋田−仙台戦で同会場を訪れた際、記者席で金属製の椅子に座った。安定感があり、クッションも敷かれ、ゆったりして心地いい。
 カメイアリーナ仙台は1階のほとんどが硬い木製の長いすで、背もたれもない。大きな欠点は築33年という古さ。トイレの便座も暖房がなく冬は冷たい。築5年と、B1の18チーム中で最も新しい新潟のシティホールプラザアオーレ長岡(新潟県長岡市)は、トイレや椅子など設備がきれいで快適だった。
 飲食環境にも違いがある。栃木は会場の外にキッチンカーが出店していた。横浜の横浜国際プール(横浜市)や長岡では、対戦相手の仙台にちなみ牛タン料理を販売するなど種類が豊富。外に出店がなく、会場内で販売している飲食物の種類が少ないカメイアリーナ仙台とは対照的だった。
 カメイアリーナ仙台にも長所はある。最寄り駅の市地下鉄南北線富沢駅から徒歩約5分と近い。演出面でチアリーダーやマスコットのパフォーマンスはレベルが高い。2020年の東京五輪までには改修も計画されている。
 bjリーグの昨季レギュラーシーズンに比べれば、1試合平均の入場者数は341人増えている。観客目線の会場づくりを徹底し、さらなる集客につなげたい。


2017年02月11日土曜日


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