岩手のニュース

被災の市庁舎候補地 大津波警報で職員避難も

 東日本大震災で全壊した岩手県陸前高田市庁舎の再建場所を巡り、市は10日の市議会復興対策特別委員会で、候補地の一つである現高田小に整備した場合、大津波警報が発令されれば職員が避難する可能性に言及した。
 市は(1)高台の現仮設庁舎に新築(2)かさ上げする市街地に近い高田小に新築−などの案を示している。
 震災の浸水区域内である高田小への新築に関して市は「津波注意報や津波警報では避難を要さない」と強調したが、「気象庁が10メートル以上の津波と発表すれば、震災以上の津波が来る恐れがある」とも発言。大津波警報発令の場合は職員が避難する可能性を示唆した。
 議員からは「避難の心配がない所に建てるべきだ」と安全最優先の意見があった。ほかに「高齢化が進み、市街地に近い方が通いやすい」「最も建設費が低いプランを選択すべきだ」と利便性や財政面を重視する声も上がった。
 逆に「ほとんどが車で移動する。利便性は基準にならない」との声や、「市役所を近くに建てれば市街地の経済性が飛躍的に上がるわけではない」との意見も出た。
 特別委は候補地の一本化をせず、出された意見を市に伝える。市は3月中に場所を決定したい考え。


2017年02月11日土曜日


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