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<震災5年11カ月>孤立防止へ週1お茶会

お茶会は着物姿で踊りを披露するスタッフもいて、会場を盛り上げた=7日、石巻市の大橋団地

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市で仮設住宅の集約が本格化するのに向け、仮設の自治組織でつくる一般社団法人「石巻じちれん」が、仮設から仮設に転居する被災者のサポート態勢づくりに乗り出した。市内2カ所の集約先の拠点団地で週1回お茶会を開き、転居者の孤立防止に備える。関係者は「仮設が閉鎖される最後まで支援する」と力を込める。
 お茶会は1月末に試験的に始めた。火曜日の午前に南境第4団地、午後は大橋団地で各2時間、茶菓子を用意して住民が集う場を設けている。運営面の課題を洗い出し、これから転居者が入居する他の拠点団地に広げるためのテストケースとしている。
 大橋団地で7日にあったお茶会には、入居者や退去した元入居者ら約30人が参加。カラオケを歌って気持ちを和ませながら、おしゃべりを楽しんだ。
 自治会長の山崎信哉さん(80)は「新しく来る人も迎え入れる人も不安な気持ちはある。週1回でもほっとする場をつくりたい」と思いを語る。
 市内の仮設住宅には1日現在、2430戸(入居率33.9%)に5233人が入居する。市は昨年6月、132団地を段階的に24の拠点団地に集約する方針を公表した。昨年9月末に3団地、今年3月末に22団地が退去の対象となり、新年度はさらに集約が進む。
 じちれんは4月から県の助成を受けて本格的に転居被災者のサポート活動を進めていく。増田敬会長(65)は「仮設から仮設への転居が進めば、いろんな問題が表面化するかもしれない。気軽に相談できる雰囲気をつくれるよう準備したい」と語る。


2017年02月12日日曜日


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