岩手のニュース

<震災5年11カ月>思い出のタイヤ遊具に

遊具の完成を喜ぶ真治さん(左端)ら参加者

 東日本大震災から5年11カ月を迎えた11日、被災して高台に再建した岩手県大船渡市越喜来小に、タイヤの遊具が設置された。埼玉県志木市の居酒屋「越喜来や」の常連客やスタッフら約30人が校庭にタイヤを半分埋めて一列に並べ、ペンキで赤、青、黄色などに塗った。
 越喜来地区で学生生活を送り、津波で行方不明になった瀬尾佳苗さん=当時(20)=の父真治さん(62)の姿もあった。東京都内の自宅に置いていた佳苗さんの乗用車のタイヤ4本を持参。うち1本を好きだった青色に塗り、カモメを描いた。
 真治さんは「思い出の物が残せてありがたい。子どもたちに使ってもらえ喜んでいると思う」と話した。
 越喜来やは震災後、佳苗さんがきっかけで誕生した。三陸の食材を提供したり、ツアーを企画したりして、佳苗さんが愛した越喜来地区と交流を続けている。
 店主の松井邦子さん(56)は「震災の恐怖で心を痛めている子どももいると思う。人の温かさを忘れずに育ってほしい」と願った。


2017年02月12日日曜日


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