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<仙台満店>全国の地酒と一期一会

2月は新酒の生酒が出そろう華やかな季節。「燗(かん)でおいしいお酒もありますよ」と飯島さん。手前はわさびの風味がうま味を引き立てる「やわらか穴子の和テリーヌ」(900円)
隅々まで気配りの行き届いた店内。究極の「なんだか居心地のいい空間」を求めて、カウンターの高さや奥行きに1センチ刻みでこだわったそう。女性の一人飲みも多いとか

◎日本酒/呑み食い処 なかぐろ(青葉区)

 前回の宮城の地酒を楽しむ店から一転して、今回は東北と新潟の酒は置かないという「なかぐろ」を紹介しましょう。
 店主の飯島英彦さん(41)は、酒匠、日本酒学講師などの資格を持つ達人。東北の銘柄を扱わない理由を「日本酒の世界の広さと奥深さを知ってもらいたくて」と話します。東北の人は地元の酒を好み、実際、クオリティーも高いのであえて他を飲もうとしない。
 「でもね、聞いたこともないお酒が価値観を覆すほどうまいこともあるんです。そんな一期一会を提供できたらうれしい」。自身も、福井の銘酒「黒龍」との運命的な出合いで日本酒に開眼したそうです。
 静岡、京都、長崎…。常時30種類ほどそろう全国の地酒。どんな銘柄に巡り会えるかは、来てのお楽しみです。1杯は「しっかり味わえて多すぎない」90ミリリットル。2種類飲んでも1合とは、初心者にもうれしいですね。
 選ぶのに迷ったら、聞くのが一番。好みの銘柄を伝えれば、それをヒントに口に合うものを選んでくれるし、「この料理に合うものを」というオーダーも歓迎だそうです。自慢の手打ちそばに出す酒でも、合わせるのはそばの香りか、つゆの風味か。
 決めるのはプロの嗅覚。「目の前のお客さんが一番おいしく飲める酒」を常に考えながらカウンターに立つという飯島さん。まさにオーダーメードの居酒屋です。酒の匠のセレクトに身をゆだね、ほろり酔いたい夜に、ぜひ。(鶴)

[メモ]仙台市青葉区一番町3の8の1、ラ・ベルヴィビル2階▽午後5時半〜午前1時。日曜定休(月曜が祝日の場合は営業)▽カウンター7席、テーブル12席。1組4人まで▽日本酒560円〜。数量限定の「至福の手打ち二八蕎麦(そば)」(890円)も人気▽022(224)8828。


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2017年02月13日月曜日


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