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<仙台張り子>職人の遊び心 愛らしく

表情豊かな酉の仙台張り子

 2017年の干支(えと)は酉(とり)。16年の流行語「神(かみ)ってる」をもじり、「酉ってる」と思えるものが仙台圏にも結構ありそうだ。鳥の目になって探してみた。

◎仙台 酉ってる

 愛嬌(あいきょう)のある酉(とり)の表情と和紙の風合いが心を和ませる。職人の手仕事で、顔立ちが一つ一つ違っているのも愛らしい。
 仙台張り子は藩制時代、仙台藩士の松川豊之進が始めたとされ、1985年に「みやぎの伝統的工芸品」に指定された。群青色の胴体に豪華絢爛(けんらん)な宝船などを描いた「松川だるま」が有名だが、各工房で職人が趣向を凝らしたえとの張り子も作っている。
 工芸品販売の「こけしのしまぬき」(仙台市青葉区)は、毎年えとにちなんだ置物やお面を約300種類取りそろえる。仙台張り子は約10種類あり、地元の人を中心に根強い人気がある。
 特によく売れるのが「たかはしはしめ工房」(同)のえとを題材にした「首振り張り子」=写真右下=だ。手のひらサイズで、頭に触れるとコミカルに揺れる。和紙を細かくちぎって貼り付けており、和紙本来の素朴な質感が楽しめる。
 しまぬきの島貫昭彦社長は「伝統工芸という制約の中で、職人が遊び心を生かし、工夫して作るからこそ味わい深い作品に仕上がる。一つ買うと十二支全てそろえたくなるのか、毎年買いに来る人が多い」と話す。

<仙台張り子>首振り張り子(1296円)、お面(大756円、小342円)、置物(大1356円、小702円)など形もさまざま。しまぬきでは毎年11月ごろから店頭に並べる。連絡先はしまぬき022(223)2370。


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2017年02月02日木曜日


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