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<三居沢大聖不動尊>守り本尊 参拝客絶えず

不動尊の奉賛会員ら。この季節は雪が降り積もり、本堂奥の滝は幻想的な雰囲気をまとう

 2017年の干支(えと)は酉(とり)。16年の流行語「神(かみ)ってる」をもじり、「酉ってる」と思えるものが仙台圏にも結構ありそうだ。鳥の目になって探してみた。

◎仙台 酉ってる

 三居沢大聖不動尊(仙台市青葉区荒巻三居沢)を管理する奉賛会の会員11人は17年、気合の入り方が違う。庄司剛さん(48)は「12年に一度の年。不都合のないよう多くの方を迎えたい」と意気込む。
 干支(えと)の酉(とり)は不動明王が守り本尊。「卦体神(けたいがみ)」「けでがみさん」とも呼ばれる。
 三居沢の不動尊は眼病に効くことで名高い。高齢者を中心に、近隣県からも参拝客が訪れる。かつては本堂奥の滝つぼの水をくみ、白装束姿で滝行に打ち込む人が見られた。戦後は水子の供養でも知られる。
 上流の水源地は戦前、立ち入りが禁じられ、環境が守られていた。戦後は大学のキャンパスができ、加藤一雄さん(87)は「飲める水ではなくなった」と残念がる。
 滝の前に東北電力が立てた卒塔婆がある。隣の水力発電所の工事や戦争で犠牲となった人の霊を慰める。同社の担当者は「三居沢は東北で初めて電気の明かりがともった所(1888年)。不動尊は当社にとっても特別な場所だ」と話す。
 近隣の市交通局川内営業所が管理する路線バスには、十二支の方角で西を意味する酉のステッカーが張られている。酉年に酉印のバスが、酉の守り本尊を詣でる人々を運ぶ。

<十二支の守り本尊>生まれ年の干支で割り当てられた守護仏を信仰する習俗。仙台市内で酉年の守り本尊「不動明王」を祭るのは三居沢大聖不動尊のほか三瀧山不動院(青葉区中央)、中山鳥滝不動尊(同中山)、成田山仙台分院(同荒巻青葉)などがある。


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2017年02月08日水曜日


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