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<三陸沿岸道>水産物の共同輸送 試験運行

道路整備の効果を生かし販路拡大を目指す共同輸送の試験運行が始まった

 整備が進む三陸沿岸道路(八戸−仙台、359キロ)を県産品の販路拡大に生かそうと、岩手県は13日、水産物や水産加工品の共同輸送の試験運行を始めた。3月末まで仙台や首都圏へ運び、運送費削減や時間短縮の効果を検証する。
 県と地域包括連携協定を結ぶヤマト運輸が協力。宮古市と釜石市の漁協や食品加工業者計6社の製品を仙台や東京都内にある小売業者の配送拠点まで運ぶ。
 東日本大震災以降、沿岸部では配送業者が減少。遠隔地への運送は宅配便か自社配送に限られていた。共同輸送は宅配便と比べ費用は3分の1程度、都内までの時間は1日短縮できる。
 輸送中の温度は製品ごとに常温と冷蔵、冷凍の3段階を設定できる。1台のトラックに複数の製品を混載することができる。
 経路は宮古市の田老町漁協を正午に出発し、釜石市を経由。国道45号や一部開通済みの三陸沿岸道路を南下し、石巻市と仙台市にある配送拠点に向かう。都内には翌日未明に到着予定。
 田老町漁協であった出発式には約50人が出席。特産品の真崎わかめ、とろろ昆布約250キロを発送した。同漁協の小林昭栄組合長は「鮮度が高い状態のまま消費者に届けることができ、コスト削減にもつながる。この機会に販路を拡大したい」と期待する。
 試験運行で効果が確認され、安定的な荷主を確保できれば4月以降も継続する。県流通課の伊藤仁総括課長は「いずれは西日本にも配送が可能になる。県産品のブランド力向上につなげたい」と話す。


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2017年02月14日火曜日


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