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「プレ金」実施未知数 準備には熱

 月末の金曜日に早期退社を促し、個人消費を喚起しようと経済産業省が主導するプレミアムフライデーが24日に始まる。商業施設や旅行会社などが準備に乗り出したが、退社の呼び掛けは各企業の判断で、どの程度が実施するかは未知数。消費者の受け止め方もさまざまだ。
 JR仙台駅の商業施設エスパル仙台は24〜26日、本館や東館の飲食店で限定メニュー「ほろよいセット」を提供。隣接するホテルメトロポリタン仙台は夕方のレストラン利用客に後日使える割引券を配る。
 両施設を運営する仙台ターミナルビル(仙台市)の三浦丈志常務は「普段よりちょっと豪華な夜を楽しんでほしい」と呼び掛ける。
 秋田市中心部では24日午後3時から飲み歩きイベント「冬バール 昭和de華の金曜日」がある。約50の飲食店が参加。5枚つづりの専用券(前売り3500円)を購入し、1枚で好みの店の「昭和メニュー」とお酒1杯が楽しめる。主催者は「地域が活気づくきっかけにしたい」と期待する。
 大手旅行会社エイチ・アイ・エスは金曜日の夜に羽田や成田を出発する海外商品に力を入れる。東北・新潟事業部(仙台市)によると、シンガポールやグアムなどが人気。担当者は「新幹線で東京に行き、夜のうちに飛び立てば2日間を自由に過ごせる。仙台空港は最終便で台湾に行ける」とPRする。
 企業側はどうか。東北電力は月末の金曜日の午後3時以降に会議を極力設定しないことや有給休暇の取得を全社員に呼び掛けた。介護医療関連ソフトウエア開発のエヌ・デーソフトウェア(南陽市)は偶数月の最終金曜日を対象に、午後3時の退社でも通常の就業時間まで勤務したとみなす。
 一方、初めての試みに「早期退社する人がいるのか半信半疑だ」(盛岡商工会議所)と戸惑いの声も少なくない。仙台市のある製造業者は「顧客の対応が優先」として会社全体では取り組まない方針。宮城県人事課も「職員に特段の通知をする予定はない」と言う。
 消費者の見方も分かれる。太白区の会社員田中福太郎さん(33)は「会社の対応は未定だが、少しでも早く退社して友人と食事やお酒を楽しみたい」。金融機関で働く同区の女性(33)は「月末の金曜は忙しく、定時退社も難しい」と残念そうに話した。

[プレミアムフライデー]経済産業省が毎月末の金曜日に実施する消費喚起キャンペーン。企業や従業員に午後3時を目安に退社を促し、買い物や観光に充ててもらう。推進協議会には経団連や日本百貨店協会が参加する。企業の働き方改革の側面もある。


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2017年02月14日火曜日


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