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津波犠牲者の遺族 命の大切さ語り合う

事実の解明や再発防止などを強く訴える遺族

 東日本大震災の津波犠牲者の遺族らが教訓を語り合うフォーラム「震災から学ぶべきもの」(3.11ネットワーク主催)が12日、仙台市青葉区の仙台弁護士会館であった。市民ら約100人が参加し、遺族らが歩んだ月日に思いをはせた。
 七十七銀行女川支店に勤めていた長男健太さん=当時(25)=を失った田村孝行さん(56)は「企業は想定外で終わらせず、遺族と同じ視点で再発防止に取り組み、企業防災の改善策を示してほしい」と述べた。
 石巻市大川小で長男大輔君=同(12)=を亡くした今野ひとみさん(46)は「市教委などの対応に不信感が募り、訴訟に持ち込んだが真実は解明されなかった。安全なはずの学校で命を守れなかった理由を深く考えてほしい」と話した。
 同市の私立日和幼稚園(休園中)で次女明日香ちゃん=同(6)=が亡くなった佐々木純さん(37)は「園側と話し合いができず真実は分からないまま。後世にどう伝えていいか悩む」と明かした。
 フォーラムでは、日航ジャンボ機墜落事故(1985年)の遺族ら「8.12連絡会」の美谷島邦子事務局長(70)が講演。「安全な社会を実現したいという遺族の思いを政策に生かすべきだ」と呼び掛けた。宮城野区の「蒲生のまちづくりを考える会」は住民目線の復興を訴えた。
 ネットは津波で家族を失った遺族らで構成。勉強会などを通じて命の大切さを語り継いでいる。


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2017年02月14日火曜日


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