岩手のニュース

<ほっとタイム>乗客の思いつながる

利用客が思い思いの言葉を書き込むノート

◎盛岡の無人駅にノート

 無人駅の待合室に2冊のノートがある。表紙には手書きで「No.4」「No.5」。ページをめくると、乗客のつぶやきがあふれる。
 岩手県盛岡市本町通の住宅街にあるJR山田線上盛岡駅。ノートは数年前、誰かが置いた。余白がなくなると誰かが新しいノートを足す。駅の名物になった。
 「大学に合格すれば1年後盛岡を離れます。そのとき、またこのノートを見に来ようと思います。H28.4.30」。No.5の冒頭にはこう記してある。
 山田線は2015年に宮古市内で脱線事故があり、折り返し運転が続く。盛岡−宮古の全線運転再開は今秋の見通しだ。「復旧現場で作業している者です。期待に沿えるよう頑張ります」という誓いもある。
 No.3までのノートは誰かが記念に持ち帰ったらしい。JR東日本盛岡支社の担当者は「乗ってくださる方の思いを教えてくれるノート」と静かに見守る。
 1月に初めて駅を利用した盛岡市の主婦(71)は「何でも思ったことを書き残せるのね」と言い、ペンを取った。
 また一つ、小さな物語が加わった。(盛岡総局・松本果奈)


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2017年02月14日火曜日


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