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社会人野球ライバル火花 慶大同期が監督に

練習で選手たちの動きを見つめる前田監督=石巻市の日本製紙石巻室内練習場
選手たちの練習を笑顔で見守る七十七銀行の小河監督=富谷市の七十七銀行室内練習場

 宮城の社会人野球の強豪、七十七銀行(仙台市)の小河(おごう)義英監督(39)、日本製紙石巻(石巻市)の前田直樹監督(38)が昨季終了後に就任した。2人は選手時代、慶大の同期で、社会人野球ではそれぞれチームの主力として競い合った。今度はベンチワークでしのぎを削る。
 小河監督は仙台二高から慶大に進み、捕手で活躍。2001年に七十七銀行入りすると、すぐに定位置をつかみ、チームは04年の都市対抗野球で4強進出を果たした。08年の引退後は社業に専念していた。
 前田監督は岩手・釜石南高(現釜石高)の主戦で1996年の選抜大会に出場。慶大で外野手となり、日本製紙石巻では12年までプレー。10年の都市対抗野球本大会の初出場に貢献した。昨季はコーチを務めた。
 共に慶大で2000年の明治神宮大会で優勝し、同じ東北の社会人野球では対戦を重ねた。小河監督は「『前田ならベンチでどう動くのか』と想像するのは楽しみだが、重圧も感じる」と再対決に思いをはせる。前田監督は「また対戦するとは思わなかった。最も負けたくない相手」と気合十分だ。好敵手は違う手法でチーム再建を図る。
 七十七銀行は14年以降、全国大会で白星を挙げていない。小河監督は銀行員としての経験を指導に生かし、練習のスケジュールや重点的に鍛える点などを文章化した。「口頭では意図を理解できない選手もいる。目標への計画を立てて共通理解を深める、社業で学んだマネジメントを取り入れた」と話す。当面の目標は「全国1勝」と明確だ。
 日本製紙石巻は昨季、都市対抗野球、社会人野球日本選手権とも東北予選の決勝などで敗れ、全国切符を逃した。ベンチで悔しさを味わった前田監督は「勝ち切れない精神的なもろさが見えた」と指摘。特に守備練習で「ミスを許さない雰囲気をつくる」と厳しさを求め、寺院で精神修養の座禅も行った。「やるからには日本一を目指す」と力強い。
 考え方は違うが、東北のアマ球界発展への思いは一緒。「2人で協力すれば球界を盛り上げられる」と小河監督。前田監督も「活性化に向け、互いに高いレベルの試合をすることが大事」と意気込む。(原口靖志)


2017年02月15日水曜日


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