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<タリウム事件>姉は普段から「人殺したい」

名古屋大の元女子学生の初公判で、傍聴券抽選のため名古屋地裁前に並ぶ人たち=1月16日

 名古屋市で知人の高齢女性を殺害し、仙台市で同級生2人に劇物の硫酸タリウムを飲ませたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた元名古屋大女子学生(21)=仙台市出身、事件当時未成年=の裁判員裁判第12回公判が15日、名古屋地裁で開かれた。検察側は元名大生の妹(19)が「姉は普段から『人を殺したい』と話していた。事件を意外だとは思わない」と証言したことを明らかにした。
 検察側は初公判前に行った妹への証人尋問の動画、音声を法廷で流した。元名大生は、6件の起訴内容に関する手口や動機、被害者を選んだ理由などを各事件直後、妹に打ち明けていた。元名大生は中学3年時に殺人願望を口にし始め、毎日のように語っていた時期もあったという。
 証言によると、2014年12月の女性殺害事件直後に帰省した元名大生は妹に、血の付いた服を洗い、犯行に関するメールを消去するよう指示。12年5〜7月の劇物混入事件後は、警察の事情聴取を念頭に置き「タリウムは知らないことにして」と頼んだという。
 妹が「被害者が死んだらどうするの」と聞くと、元名大生は「別にいいよ」と返し、男性への再投与後は「致死量より多く入れた」と告白。元名大生はタリウムを妹や友人にも渡したといい、妹は「同級生の男子に入れてきて」と数回頼まれたことも証言した。
 元名大生は高校入学後に暴力的になり、刃物を突き付けてきたこともあった。妹は「姉が怖く、逆らえなかった」と振り返った。
 尋問では仙台での生活ぶりも明らかになった。両親は仕事などで不在がちで、夕食から就寝までほぼ姉妹だけで過ごしたという。妹は「家族で相談できるのは姉だけだった。憎いとの気持ちはない」と語った。
 法廷で読み上げられた小中高が同じ友人女性の供述調書によると、妹と同様に犯行を全て打ち明けられ、タリウムも受け取っていたという。


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2017年02月16日木曜日


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