宮城のニュース

<南三陸防災庁舎>あの日の姿再び 補修完了

防災対策庁舎の補修工事が完了し、足場を解体する作業員=宮城県南三陸町志津川

 東日本大震災の津波で町職員ら43人が犠牲になった宮城県南三陸町防災対策庁舎の補修工事が終わり、15日、報道関係者に公開された。覆っていたシートが3カ月ぶりに外され、震災直後の様子を再現した赤茶色の鉄骨が再び姿を現した。
 海水にさらされた柱や鋼材、階段にさび止めを施し、被災直後の色に塗り直した。曲がるなどした部材は外れないよう固定。排水対策として屋上に雨どいを設置した。補修工事費は約4340万円。足場やシートは月内に全て撤去される。
 様子を見守った町内の会社役員の男性(63)は「庁舎で波をかぶりながら生き延びた同級生を思い起こす。津波の恐ろしさを伝えるため、残していくことが大切だ」と話した。
 庁舎は、震災遺構として保存するかどうか町が判断するため、県が2031年まで維持管理する。河川工事などのため17年度までは周辺に立ち入りできない。


2017年02月16日木曜日


先頭に戻る