山形のニュース

<ボルダ女子>中1工藤 高い壁越え五輪へ

日本代表の公開練習でホールドをつかみ、壁を登る工藤

 2020年東京五輪の追加競技、スポーツクライミングで、中学生の躍進が目覚ましい。1月にあったボルダリング日本一を決めるジャパンカップの女子で史上最年少優勝を果たした盛岡市松園中2年の伊藤ふたば(岩手県協会)を筆頭に、決勝に残った6人中3人は中学生だった。山形市第四中1年の工藤花(山形県連盟)もその一人。3年後の五輪出場を夢見る少女は「世界の大会で活躍したい」と張り切っている。
 14日に東京都内であった日本代表強化合宿の公開練習。155センチ、45キロの工藤がホールド(突起物)につかまりながら、ほぼ垂直の壁を登った。これまで日本代表の経験はなく「合宿に呼ばれたことがうれしい」。途中で何度も落下したが、懸命に登ろうとする表情は生き生きとしていた。
 「雪の多い山形で、室内で遊べる」と6歳で競技を始めた。「体育の成績だけはいい」と運動神経には自信があり、全国大会で表彰台に立った実績を持つ。
 同じ東北を拠点とする憧れの伊藤とは一緒に練習することがある。「練習でも大会でも(課題を失敗した後の)気持ちの切り替えがすごい」と1学年上の先輩を尊敬し「私は思い通りに気持ちをコントロールできない。うまく登れないと泣いてしまう」と精神面での成長を課題に挙げる。
 13歳を支えるのは家族だ。大会前には必ず母親から手紙を手渡され「ここまで頑張ってきたからできるよ」と前向きな言葉で励ましてもらう。小学生低学年の時の誕生日には、自宅で練習できる板を両親からプレゼントしてもらった。「遊ぶ時間があるなら登りたい」。自宅居間のドアに取り付け、今でも日常的にぶら下がっている。
 尾花沢市出身の両親にちなみ、花と名付けられた。3年後、満開の花を咲かせようと、日々高い壁に挑んでいる。(剣持雄治)


2017年02月16日木曜日


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